北大祭に出展した話2022

この記事は素数大富豪Advent Calendar 2022の16日目の記事です。

adventar.org

 

 昨日は翳猫さんによる超多枚数出し ~ラリーをさせない戦い方~|翳猫|noteでした。 素数大富豪で大きな素数を出したい人にとっては必読の記事です。(始めて半年で20枚以上の素数を出せるのめちゃくちゃすごい)

note.com

 

 

 ここから本題です。

 今年の北大祭にて、「素数大富豪で遊ぼう!」という企画で出展しました。この記事ではその報告や感想などを書きます。あとまわしにしていたら2022年が終わってしまいそうなので、この機会に書くことにしました。
 開催から半年も経って少し記憶が怪しいところもありますが……当時の日記や記録と照らし合わせながら書いていきます。コロナ禍で行われた素数大富豪イベントの記録としても有意義なものにしたいです。

 

 

【目次を入れる】

 2022年6月3~5日の北大祭(楡陵祭)に参加しました。北大祭はいくつもの「祭」からできていて、楡陵祭はその一つの部門です。
 北大素数大富豪同好会としては3年ぶり2回目の参加でした。ここ数年はコロナ禍ということもあり、今年は久しぶりに参加することができました。実は昨年も申し込み自体は行ったのですが、オンラインでの開催となり、対面で行いたかった素数大富豪の企画としては断念。


準備

4,5月

 楡陵祭で素数大富豪の企画をしたいと申請を行ったのが4月初めのこと。
 その後は楡陵祭の説明会に参加しつつ、同好会内では企画の詳細な計画を練り上げていきました。
 5月初めには簡単な新歓を行い、新たに会員が増えました。それから6月までは必要書類を準備したり買い物をしたりとあっという間でした。
 3年前と比べると、同好会の所属メンバーは大きく変わっています。しかし当時の記録やノウハウが残っていたため、参考にできました。また、同好会OBや3年前にスタッフとして協力いただいた皆さんからも当時の様子を詳細に教えていただきました。大感謝です。

(3年前の同好会の記録が以下から確認できます)

素数大富豪のルール冊子を作成した話 - 北大素数大富豪同好会のブログ

 また、今回も北大学生以外の有志の方にスタッフとして参加していただきました。改めて感謝を申し上げます。

 

感染症対策

 コロナ禍ということで、イベントもそれに対応した準備をする必要がありました。
 会場で団体が行った具体的な対策は、定期的な換気・消毒や来場者が密にならないよう声かけ、部屋の人数を規定の人数以下に抑えるよう入場者を制限することなどでした。消毒液などの基本的な物資については事務局から貸し出されました。

 

前日

 使用する教室でスペースを確保する必要があり、机・椅子を大量に運びました。前日は同好会員でも予定が合わず限られた人数で作業をしたため、階段を何度も何度も昇降するのが大変でした……

 

当日

ルール

 偶数半減、初期手札5枚、ペナルティ1枚、グロタンカットやラマヌジャン革命や合成数出しなし、のルールで行いました。その後、参加者が慣れてきて「もっとやりたい!」となったら、様子に応じて少しずつ標準的なルールに近づけました。
 初めて素数大富豪を遊ぶ方にも抵抗を小さくすることができたのではないかと思っています。また、参加者の滞在時間が決まっていたため、回転率を上げる目的もありました。(後述します)


 さらに、印刷したルールブック(こちらも3年前に作成したもの)を来場者に配布して説明を行いました。帰ってからも遊んでくれたかな。時間がなくて少し立ち寄っただけの人にも渡せたところが高得点。

 

装飾
  • トランプなどを用いた会場の装飾
  • 「本日の素数ランキング」開催
  • 素数大富豪の紹介ポスターの掲示
  • 素数大富豪に関連する様々な文献の紹介

 これらを前回に引き続いて行いました。

 

 来場者の中には極稀に素数大富豪を遊んだことがある人もいましたが、ほとんどは初心者の方でした。偶数半減とはいっても、手札が膨れ上がり上がれそうもない、ちょっと飽きてきたかも……イベントではよくある光景です。こんなときに素数ランキングについて紹介し、「こんな大きな素数も今日出ているんですけど、狙ってみませんか…?」と一発逆転ゲームに変えてしまうことで、また別の盛り上がりに繋げることができました。
 また、来場者には北大祭で何らかのイベントに関わっている人も多く、「素数ランキングを更新すればと宣伝をできる」とやる気を見せる人も多かったです。

 

来場者について

 参加者の年齢層や規模は老若男女様々でした。北大生でも、理系文系の偏りはほとんどなく、参加者は多様でした。
 また、近隣の他のブースの方*1がドはまりするなどもありました。*2

 参加者の中には「素数」と聞いて少しハードル高く感じている人もいましたが、裏を返せば「素数」という単語はみんな知っているのだと気づきました。かなりキャッチ―なネーミングですよね、素数大富豪。そこからどう盛り上げていくかはスタッフの腕の見せ所でした。

 3日間で計250人程度の方に参加いただきました。コロナ禍で全体として来場制限があったにもかかわらず、これはなかなか嬉しい数字です。
 思っていたよりたくさんの人にブースに足を踏み入れてもらったため、スタッフの昼食*3がなかなか忙しかったです。嬉しい誤算というやつ。

 

 

まとめ

コロナ禍のイベントの観点から

 コロナ禍の中ということで、いくつかの制約のあるイベントでした。
 制約のうち最も大きなことは、参加者の滞在可能時間が限られていたことだったと思います。これは一つのブースの滞在時間ではなく、北大の敷地内に滞在できる時間が限られていた、ということです。北大祭では並列して大量の企画が行われていたので、参加者は素数大富豪以外のことももちろん楽しみたいはずです。よって、回転率を落とさないように心がけて運営しました。どうしても試合が長引きそうなときは、スタッフが上がったり上手に誘導したりして、ダラダラとしないようにしました。
 残念だったのは、もうすぐ滞在可能時間が終わる方々が素数大富豪をできなかったこと。しかしルールブックは渡せたので、帰ってから遊んでくれたかも……?

 

感想

 まずは大きな問題が起こることなく、無事に3日間最後まで行うことができた点が一番嬉しいことでした。
 驚いたのは、「あの素数大富豪!?知ってる知ってる!」という人が多かったことです。今までの同好会の活動の成果なのか、それとも札幌という土地ゆえなのか、はたまた我々も知らない何らかの理由によるものなのか。
 もちろん、今回初めて素数大富豪を遊ぶ方にも楽しんでいただけたと思います。
 現在、札幌ではあまり大きな素数大富豪のイベントはないものの、本企画を通して素数大富豪に興味を持つ人が増え、素数大富豪の発展に繋がれば嬉しいです。

 

反省

 ルールブックについて、過去の情報がそのままになっていた点。事前に気づいて更新したかった… 
 掲示について、素数大富豪の紹介にとどまらず、大会やイベントの紹介などもできたな…と後で気づきました。

 

展望

 企画の参加者を集めて、初心者だけの素数大富豪大会を開くことができたら面白そう。将来的に感染症の不安に悩まされることなく行えるようになったら、ぜひ実行したいアイデアです。
 今後も北大祭で素数大富豪を企画できたらいいな…はたして来年はどうなるか

 

 

 明日はmickeyさんによる、指数表記多用型合成数と平方数型合成数の研究結果の発表です。こちらも要チェックです!

*1:余談①、すぐ近くの教室で有機大富豪のイベントが行われていました。運命?

*2:正面のスペースの団体と仲良くなるなど

*3:余談②、イベント終了後いろいろな模擬店を巡りました。カレー同好会の無水パキスタンカレーがおいしかった。