素数大富豪の立ち回り方のコツ10選
はじめに
近年、素数大富豪のプレイヤーが増加傾向にあります。素数大富豪は誕生から6周年を迎え、コミュニティの規模も大きくなってきました。
大会も開かれ大きな盛り上がりを見せていて、直近では札幌杯という大会が開催されました。また、素数大富豪オンラインというサイトでの大会が頻繁に行われています。素数大富豪界隈はかつてないほど、大きな盛り上がりを見せているのです。
そんな中、新規プレイヤーが素数大富豪の大会に参戦するハードルが高いと思われがちです。我々としてはぜひとも気軽に参加してみて欲しいのですが、「素数を全然知らないから全く勝てそうにない。だから出る気にならない。」という意見を聞きます。
覚えてる素数の数が少なくても、立ち回り方次第では勝利も十分に可能です。しかし現状、立ち回りについて効率よくマスターする方法はありません。プレイヤーの多くは経験則と感覚で身につけてきたことで、うまく伝えるのが難しかったりします。
そこで本記事では、初心者がレベルアップするための、あまり言語化されていない(けどトッププレイヤーは必ず実践している)立ち回り方のコツをまとめることを試みます。2人対戦のコツをできるだ分かりやすく書いたつもりです。気軽に読んでください。
この記事はこんな人におすすめです
- 大会に出たいけど、ボコボコにされそうで怖い人
- 今より強くなりたい初心者
- プレイヤーたちが何を考えてプレイしているか知りたい人
ルールと2枚出し素数と、極少々の3,4枚出しがわかれば読むことが可能ですので、是非読んでください。
素数大富豪における立ち回りとは?
コツを語る前に、まず素数大富豪でうまく上がるための基本の流れをみていきましょう。手札の消費と切り札の境界があいまいだったりしますが、基本はこのような流れになってます。
[弱い札の消費]
↓
[強い切り札で相手にパスさせ手番を握る]
↓
[弱い上がり札を出す]
まず、いらない札を減らします。手札を減らしつつ切り札と上がり札のみ残しながら、切り札が出せるように場を整えます。そして切り札を出して、最後に弱い上がり札で上がります。この一連の流れが定番です。
こんなの難しすぎでは??と思う方も多いでしょうが大丈夫です。
この流れを作るためには「どのタイミング」で「どの札」を出すかといったことを考えるのが重要です。それを考えられるようにするのがこの記事で紹介するコツです。
ところで「切り札」というワードが出てきましたが、どこまでが切り札として有効かの答えはありません。相手の手札枚数、流れた札の状況、相手がどれぐらい素数を知っているか、などを考慮して判断することになります。大会では3枚出しなら6桁*1、4枚出しなら8桁は欲しい*2です。もっと上の枚数になってくると、数は大きくなくても相手がその枚数の素数を出せずに場が流れることがあります。
とりあえず、この記事を読む上でこれだけは覚えておけ!という切り札の素数は3,4枚各々のトップスリーです。
3枚出しでは
- KKJ
- KQK
- KJJ
4枚出しでは
- KJQJ
- KJTK
- KTQJ
これだけです。
さて、長すぎる前置きはこのぐらいにして、そろそろ具体的なコツをみていきましょう。
これがコツ10選だ‼︎
ここからはコツを見ていきます。どれも重要です。これらができればもう一人前のプレイヤーです。
(1)手札の最大火力を意識しよう
今の手札の最大火力については意識することが重要です。3枚出しで進行しているなら3枚での最大火力、4枚出しなら4枚出しの最大火力に気を止めておきましょう。それらを無闇に崩してはいけません。
ひとつ具体的な手札を見ていきましょう。
この手札だと3枚なら最大KXJ|X=K、4枚ならKJTX|X=Kを出すことができます。ちなみに5枚なら9JTKX|X=Kが最大です。(Xはジョーカーを表し、|以降にXを何にするか書いています。)ジョーカーがあると瞬時に最大火力を見抜くのは難しいですが、こればかりは経験を積むしかないです。
さて、この手札で相手に3,4枚されたときのことを考えましょう。
3枚出しされた場合
相手があまり大きくない3枚3桁を出してきたら、こちらも3枚3桁で返したいところです。絵札を消費しない859などを出したいですね。
仮に相手が953など大きめの3桁を出してきたら、応戦するなら絵札*3を使わねばなりませんが、この場合Tを使いましょう。J,K,Xは絶対に崩してはいけません。
4枚出しされた場合
もし相手が返すのに絵札が必要そうな素数*4を出してきた場合、むやみに絵札を消費してはいけません。この場合、まずはドローすることをお勧めします。JもしくはQを引けた場合、ジョーカー込みでKJQJを出すことが可能になり、Tを使って応戦が可能です(例えば8T4A)。JもQも弾けなかった場合、パスするか、わざと合成数を出して手札補充をする立ち回りがよく見られます。
5枚出し以上でも基本同じですが、手札で作れる最大火力が知らない素数の場合も多いです。そのような場合もできるだけ絵札や8,9*5などを温存しておきたいものです。
どうでしょうか。今の手札の中から場の枚数で最大何を作ることができるかを考え、それらのセットは崩さないようにしましょう。そうしないと相手の切り札に対抗できなくなります。
(2)絵札は温存し、タイミングよく出す
とにかく絵札(とジョーカー)の温存は重要です。絵札は絵札と一緒に使うと切り札になり得ます。今切り札にならなくてもドローしてれば切り札が揃うかもしれないし、場の枚数が変わったときに切り札に使えるかもしれないので、むやみに出さないのが吉です。
さて、温存するばかりでなく使うことも重要です。切り札があれば、切り札に使わない絵札は基本使ってよいと思います。どんどん使って手札を減らしましょう。*6
切り札を出すのは主に「勝ちに行くとき」と「相手があがるのを阻止するとき」です。
勝ちに行くときいうのは、強い札で場を流し、残った札を出して上がる時です。
相手が上がるのを阻止する時とは、相手の出してきた渾身の切り札を切ったり、相手が上がりそうなタイミングで先に最大火力を出してパスさせるときです。
相手が切り札を出したとき、返せるなら必ず返しましょう。絵札がもったいない、、、と考えてはいけません。絶対にです。あなたが出さないと相手が上がります。下の写真のような場合ですね。
次に、相手が上がりそうなタイミングで先に切り札を出して阻止するときは、惜しまずに最大火力を使い相手をパスさせましょう。そうしないとギリギリの差で上回る素数で返されて苦汁を飲まされることになります。何度これで失敗したことか......
例えば、KKJが出せるのに、相手の切り札を低く見積もって*7、KJJを出して相手が上がるのを阻止しようとしたところ、KQKで返される。こんな展開嫌ですよね。KKJを出すと残り手札で上がれなくなり、KJJを出した場合なら活路が見えていてもKKJを出すのがお勧めです。下の写真はその実例です。
この写真の場合、KKJを出してしまうと残りが6,Jになって困るので悩みますが、KJJだとKQKで返されてしまう可能性があります。ここではKKJを出して次のドローに賭けるのがオススメです。*8
あと、相手が上がりそうなタイミングというのは基本的に分かりづらいです。相手の手札が減ってきたら基本常に警戒しておきましょう。*9
(3)相手の手札枚数を気にしよう
相手の手札が少ないときは枚数を数えておきましょう。
相手に手番の時に数えることが、相手が上がりそうかどうかの判断材料になります。何枚なら上がりそう、というのは難しいですが相手が4枚出しに精通しているなら7枚ぐらいでも十分な警戒ラインです。
自分の手番でも相手の枚数をカウントしましょう。相手が4枚しか持ってないのにうっかり弱い4枚出しをして返されて上がられてしまった。こういったことは避けるためです。
『相手の手札枚数+2枚』出し以上ができると相手に強制的にパスさせることができます。相手が3枚しか持っていない時に5枚出しをすれば、それがどんなに弱い素数でも相手は返すことができません。
それが無理なら相手の持っている手札の枚数より少ない枚数を出すことがおすすめです。すぐに上がられる可能性は低いでしょう。
『相手の手札枚数+1枚』出しというのも一考の価値があります。相手が1枚ドローして手札が3の倍数になる確率は約1/3です。さらにそこから素数を作ることを考えると、ある程度の確率で返されません。ですが、相手手札にジョーカーがあると返される可能性もそれなりに高くなってしまいます。
相手の手札の枚数出しだと、強くないといけません。相手の手札の強さに見当がついている場合以外は避けるのが無難でしょう。
いずれにしても、終盤では相手の手札枚数を気にしましょう。
(4)手札枚数をむやみに少なくしないようにしよう
手札をなくしたら勝ちのゲームで何を言っているんだと思うかもしれませんが、これは非常に重要です。
例えば手札が5枚のとき、弱い4枚出しをすると残り手札が1枚になります。その後相手が素数を返してしまえば、自分はパスせざるを得なくなります。手札1枚だと、その後ドローしても3枚出しにすら対応できません。
手札が少なくても上がりに近いとは限らないということを心に留めておきましょう。手札が少ない状態で主導権を握られてしまったら、基本的にはドローしてからパスしましょう。チャンスを伺い手札を増やしておきましょう。
もしくは、手番が回ってきたら上がれる状態であればドローをせずに相手のミスを一心に待ち続けるのも手です。とはいえ、相手もドローしていない時点で警戒して、ミスをしないよう慎重な立ち回りをしてくるのでうまくいくことは少ないです。
(5)弱い手札の全出しは有効な手段である
例えば、次のような手札が5枚になったとしましょう。
知ってるから、という理由で「64A」とか「642A」という素数を出してはいけません*10。これは前項の手札をむやみに少なくすることに他なりません。基本的に相手の手札が5,6枚もあれば返されるものと思ってください。
この場合、全出しすべきです。当たればラッキーですが、外れてもペナルティで手札が10枚になるだけです。
また多少の絵札があっても、相手の手札が多ければ切られる可能性が高いです。
このような場合も全出しがオススメです。相手手札が多いときは8Jは切られます。
全出しは無限のポテンシャルを秘めていますので、もう無理だ、、、となったときは積極的に使いましょう。
(6)多枚数出しにも果敢にチャレンジしよう
ペナルティを恐れてチャレンジしないのはもったいないです。積極的に出していきましょう。
上がり札に知らない数をもってきて、素数に出会って勝つことに賭けるのも立派な戦術です。
また、知らなくても何か出さないと確実に負けてしまう場面というが存在します。例えば相手が初手で7枚出しをしてきたときです。
「7枚で知ってる素数なんてないからパス」というのは絶対にやめましょう。出さないと十中八九負けます。出せば当たるかもしれません。チャレンジしましょう。
(7)グロタンカットを有効に活用しよう
試合では56以下の2枚出しに対してグロタンカットするのは稀です。それでも試合でのグロタンカットの出現頻度は非常に高いです。
グロタンカットには主に以下のように活用されます。
- ドローするために使う
- 思考時間を稼ぐ
- 組み切りやすくする
各々の項目について見ていきましょう。
1.ドローするために使う
グロタンカットすることで、再びドローすることができます。 手札が弱いときや特定の札が引きたいときにはグロタンカットしましょう。ものすごく便利です。便利ですが、当然5と7がなくなるわけですので、例えばA729すれば良かったのにグロタンカットで7を消費してしまった、みたいな展開に注意し、少し考えてから出しましょう。
2.思考時間を稼ぐ
持ち時間は大抵1手1分です。とにかく短いです。グロタンカットをして持ち時間をリセットすることで時間を稼いで何を出すか考えたり、素数判定をするなりしましょう。
3.自分の手番で場に何もないときに捨てられる
例えば、手札が[2,5,7,8,9]で 場に何もなく、手番がこちらにあるとき、この5枚出しを知らなくても57→829であがることができます。これは手札を組み切るときに非常に強力なので57を常に意識しましょう。
これらの3つのテクニックをうまく駆使するとうまくいくことが結構ありますので、5と7は優先的にセットにして考えたいものです。
(8)組み切りを試みる
手札から上がりまでの道筋を立てて、素数を組んでしまう、「組み切る」強力なプレイングの話です。これは高級な手法でが、素数をあまり知らなくても組み切ることが可能な場面はあります。
具体例をみていきましょう。
このような手札の状態で自分の手番で場に何もないとします。まずはとにかく最大火力を意識しましょう。3枚ならKKJですね。次に残りの[A,A,2,7,9,T]を3枚3枚に分けられたら、3枚→KKJ→3枚で上がれそうですね?*11
ここでは2AAが見えたので、2AAと、[7,9,T]で分けます。*12さて[7,9,T]はどう並べたら素数になるのでしょうか?知ってる人もいると思いますが、ここでは知らないとして話を進めます。ここでは7T9で出してみることにします。*13
この場合、2AAと7T9どちらを先に出すべきでしょうか?
答えは、素数かわからない7T9です。もし7T9が素数でなくてもKKJを手札に残した状態を維持できるからです。
もし2AA→KKJ→7T9だと7T9が素数ではなかったとき目も当てられません。リカバリーの可能性はありますが、KKJを使っているので明らかな損です。知っている数を残して、知らない数は先に出してしましょう。*14
この具体例を見て、「こんなにうまいこと手札が残るわけがない」とお思いのあなた、鋭いですね。手札がうまいことちょうど9枚なんですね、これ。だから3枚→KKJ→3枚で組めましたが、もし10枚なら3枚→KKJ→4枚で上がらないといけなくなりますし、手札11枚なら最後5枚です。知ってる4,5枚があればいいですが、ない時もあります。そういうときはグロタンカットを駆使したりするなど臨機応変な対応が求められます。
上の例では知らない数を出していましたが、素数を覚えてくると、[知ってる素数]→[切り札]→[知ってる素数]であがることができるようになります。これは日々の素数暗記によるものなので、一朝一夕にはいきません。まずは札が少なくてかつ強い切り札を持っているときに、ひょっとして組み切れるかも?と思考を巡らせてみて、「もしもこれが素数なら組み切れる」というのがわかれば満点です。
(9)最後まで諦めないプレイングをしよう
相手に切り札を出されて、上がられてしまう、、、という場面でも諦めるのは早計です。
相手の残り手札が3の倍数で次の引きに賭けている場合もあったり、全出しに失敗したり、組みきれずに1枚出しをしてくる展開もよくあります。これはマジです。無駄な足掻きと思わず、ドローしておきましょう。
相手に自分の切り札が切られてしまった時も、絶対に諦めないようにしましょう。相手も強い札を出して消耗したのですから、残り手札がお互い弱い状態になります。ここからラウンド2が始まるという心意気でいましょう。
(10)先手を取ろう、先手を有効活用しよう
二人対戦において、先手を取ることが勝負のカギです。まずは確実にじゃんけんに勝利しましょう!!*15
先手は勝率が高く、後手より有利とされています。最初に好きな枚数を出すことができて、ゲームの主導権を握ることができるからです。せっかく手に入れた主導権をみすみす手放すことのないようによく考えましょう。
先手を取ったら、まず最大で何が出せるかを意識しましょう。n枚2n桁の素数*16があるならまずはそれを切り札に据えて考えるのが良いでしょう。切り札を崩さないように気をつけながら、同じ枚数で知っている素数を探してみるのがおすすめです。
あまり強い素数が作れないこともあります。むしろそれが多いです。そういう時は一般に、ドローしたあと次のような手を取る傾向にあります。
- グロタンカットして、もう一枚引き、いい札が来ることに賭ける
- 知ってる多枚数出しがないか探す
- 知らない多枚数出しにチャレンジする
- 革命をする
- とりあえず何か出してみる
などなどです。まだまだ他にも打つ手はあります。ここは皆が頭を悩ませる部分ですので、はっきりこうすべきだとは言えません。
できるだけ考えて、先手を有効に使いましょう。
実際の試合の例
ここからは上の10個のコツを活かした実際の対戦を見ていきましょう。
試合例①
こちらの手番です。まずは最大火力をみましょう。3枚出しでKQX|X=Kが出せます。4枚だと9QQKが最大でしょうか。ここは上から2番目に強い素数が出せる3枚で攻めることにします。
KQX|X=Kを崩さないようにしながら、まずは弱めの3枚出しをしていきます。
とりあえず593を出しました。コックさんです。
相手から88Aが返ってきました。ここで、[88Aより大きい数]→KQX|X=K→[残り札]であがることができないかを思案します。
例えばこの局面、99AやQ9AやQ29などなどの素数があります。
ここでもし99Aを出すとKQX|X=Kを除いた残り札が2,Qになります。それでは上がれないので、他の選択をすべきです。
ここではQ29を選択しました。
さて、相手がKQK以上を持っていなければKQX|X=K→A9で勝てそうです。
相手は、こちらが上がるのを悟ってKJJで阻止を試みたのでしょう(もしくは相手も上がろうとしている)。おそらく相手の全力なはずです。ここでKQKを出します。
相手は一応ドローしてパス。
そしてA9*17を出して勝利です!!!
どうでしょうか??このような手札で先手取れたら勝てそうな気がしませんか??
試合例②
さて、2試合目は相手の先手です。最大火力は3枚ならKKJです。4枚なら一応QKJKが出せます。ちなみに5枚出しならKQKQJが出せます。
相手は3枚出しをしてきました。ここは普通に応戦します。とりあえず97Aを出します。
相手がKTJを出してきました。これは3枚出し4番目に強い素数です*18。相手は上がる気です。ここはすかさずKKJで相手の上がりを阻止しましょう。
さて、相手はドローしてパスしました。手番を握りましたが、[3,3,8,Q,Q]という手札では勝ち筋が見えません。*19
こういうときこそ全出しにチャレンジすべきです。
じっくり時間を使って倍数判定をします。ここでは簡単には割れなさそうな8Q3Q3にしました。
なんと素数でした!!このように相手の切り札を切って、手札が弱くなっても全出しを決めれば勝てます。もしもこの場合で失敗していても、即負けというわけでもないです。相手は一枚引いてしまっているので上がれなくなっているかもしれません。諦めないようにしましょう。
試合例③
相手が先手です。ドローして、286Aという素数を出してきました。こちらとしては、KJQJが揃っているので対抗していきたいところですが、知っている4枚出しが見つかりません。なので、7763*20を出して出逢いに賭けます。が、失敗してしまいます。
手札が15枚になりました。相手の出方が気になるところです。こちらはKKJやKJQJがあり強い札はありますが、弱い札の処理をどうするか悩みます。
相手はここで1枚ドローしました。
相手は変わらず4枚出し。ここでKJQJを出すか悩みます。難しいですが、ここはKJQJを出した後繋がらなそうなので、相手の切り札がKJQJ未満である可能性に賭けて知っている4枚出しをします。
64Q3を出しました。相手の切り札がKJQJでないことを祈るばかりです。
相手はXTQJ|X=Kです。こちらはKJQX|X=Jで返します。すると相手はドローしてパスしました。
さて、相手は2枚です。ということは4枚出しをすれば絶対に返されません。ここで知ってる4枚出しと3枚出しに分けたいところです。ここの考え方ですが、もし4枚出しをあまり知らないならこの手札の場合、3枚出しでQやKを使う素数をA2やA3を駆使して4枚にできないかを考えてみるのがオススメです。そうすると72Kが素数だったのを思い出したので、72A3を出すことにします。
さて、相手はドローしても手札が3枚。指をくわえて見ていることしかできません。当然パスです。
こちらは727を出して勝利です!!一時的に手札は増えましたが、相手の手札が少なくった隙を突いて、上がることに成功しました。
試合例④
こちらの先手です。3枚出しの最大火力ががTJJという少し心許ないです。4枚出しでも強い素数が作れそうにありません。(最大5JTJ)
初手でドローしても4がきました。そのようなときはグロタンカットの出番です。
グロタンカット!!!!
ドローして9がきたことに落胆しながらからもう一発
グロタンカット!!!!
なんとここでジョーカーを引き当てます。ラッキ~。このあとの試合展開はXJJ|X=Kを軸に考えたいですね。3枚出しが少しわかれば443→KJJ→A2T9で組めそうです。
初期手札が弱くてもグロタンカットを駆使することで、ドローしていい札を引くことができる可能性があります。これはたまたま上手くいった例ですが、もちろんいい札が引けないこともあります。そういうときは腹括って7枚以上の多枚数にチャレンジしてみるのもいいと思います。
4戦見てきてどうでしたか?何を考えているかは理解できたでしょうか。いずれも強い手札がきているので、実践ではここまできれいに決めるのは難しいかもしれませんが、強い手が来たときは是非参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?消化するまでに時間がかかると思いますので、実戦で経験を積みつつゆっくり身につけていってください。わかりづらい点やもっと知りたい点について要望、意見、質問等々大歓迎です*21。初心者が素数大富豪で強くなりたいと思ったり、試合に積極的に出場したり、僕らと対戦することを心待ちにしております。
この記事で扱ったことはあくまで基本です。変則的な手が有効になる局面が数多く存在するのは事実ですので、いつも正しいかというとそうではありませんし、相手が基本に忠実な戦略をとってくるとも限りませんので注意してください。
そして素数大富豪戦略はまだまだ黎明期です。今素数大富豪を始めればトッププレイヤーも夢じゃありません。ぜひ僕らと素数大富豪をしましょう!!
*1:贅沢言うなら最低KJJは欲しい
*2:贅沢言うならKTQJ以上は欲しいところ
*3:ここでは絵札というのはTやXも含んだものを指します
*4:例えば9973など
*5:頭に着ける用
*6:数手先を考えると出すべきでない場合もありますが、今は気にしすぎなくてもいいと思います
*7:例:QTK
*8:すでに出たKの枚数をカウントするなどしてKJJを出しても大丈夫、と判断できる場合もありますが......
*9:トッププレイヤー達は相手が初手4枚出しをしてきた段階で身震いします。後ろに強い4枚出しが控えていて、その後に3枚で上がる相手のプランが見えるからです
*10:相手の手札が1枚の場合を除く
*11:4枚→4枚→1枚で組むことも可能です。それは各自で考えてみて下さい
*12:ここの分け方が難しいです。どちらもとにかく3の倍数を回避しつつ、片方は知っている素数に分けるのは困難なこともあります。ここでは2AAにしましたが他にも分け方はあります
*14:一応この場合2AA→7T9→KKJというプランもないこともないですが、相手が2AAに対して7T9以上を返してくる可能性や、相手に先にKKJを出される可能性が上がることからオススメはしづらいです
*15:これはトッププレイヤーでも5割ぐらいしかできていないです
*19:QQ83を知ってるなら相手の手札枚数的に出すかもしれませんが、ここでは置いておきます
*20:見るからに7の倍数です。例で素数か紛らわしいものを出すと、皆さんが間違って覚えてしまったら困るからです。本当はここは当てに行きたい場面です
*21:北大素数大富豪同好会 (@prime_hu) | Twitterまでお気軽にどうぞ